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【観劇感想】五反田団『あの人&あの人』

初めての五反田団

団員の後藤飛鳥さんはMCR等で何回か拝見してますが、劇団作品は初めて。今回は後藤飛鳥さんは出演せず。

 

ストーリーのベースは、演劇界で最も有名なカップルであろうロミオとジュリエット

それをあえて『あの人&あの人』と題してます。

当日パンフでそれを知った時、ロミジュリと銘打つには気がひける内容なのかなあという想像をしたのですが、、、

その予想は見事に的中します

 

登場人物がとても残念な人です。(褒めてる)

分かりやすく言うと、バカです。(褒めてる)

バカ正直とか、恋して盲目とかじゃないです。

単純に、知恵が足りない種類の残念な人です。(褒めてる!)

ロミオとジュリエット含め、登場した5人の内4人が残念な人でした。なのでお互いボケ合って突っ込み合ってます。どちらが残念な人かの判断に迷うんですが、おそらく一番残念な人だったのはロミオと思われます。

唯一、侍女だけがまともな人感を出してました。

 

正直めちゃくちゃ笑いました。涙出てました。

空気感なんですよね。言葉でも勢いでもなく空気感。

後で台本買ったんだけど、読んでるだけでももちろん面白いんだけど、そこまでではないんです。でも役者と、そこに漂う雰囲気がホント面白可笑しい!

これ、稽古でこの雰囲気を作らないといけないから難しいよなあ。

ああ、あと客席の雰囲気も相まってますね。

 

ラストが圧巻の強引さだったこともお伝えしておきます。

自分の中ではハッピーエンドだったと勝手に思ってます。

 

ちなみに今回の場所はアトリエヘリコプターという、五反田団のアトリエ。いいとこだなあ。一階はロビー的な感じでゆっくりくつろげる。結構広い。早くきすぎても座って本とか読めます。

劇場は2階で、想像してたよりも天井高くて劇空間って感じ。100人ちょっとは入るのかな。ある程度の広さがありつつ、役者の息づかいとかまで聴こえる範囲でとてもいいアトリエでした。

 

 

《公演情報》

五反田団『あの人&あの人』
昔のあのイギリス人の人が書いた古いイタリア人のあの若い人たちの悲恋の物語を現代の日本人中年男性が大胆に脚色! 運命悲劇の大傑作の登場だ!
多分300人くらいしか観ないこの歴史的事件を3000円くらい払って目撃しよう!
上演時間は1時間20分以内を目指します。どんなにつまらなくても1時間20分の辛抱です。前田司郎

日程:11/23(木・祝)~26(日)
会場:アトリエヘリコプター

作・演出:前田司郎
出演:上田遥 神崎れな 野口卓磨 前田司郎

友情出演:
奥田洋平青年団)23日.24日
齊藤庸介(東京ELECTROCK STAIRS)25日.26日

歌唱指導:菊川朝子(Hula-Hooper)