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【観劇感想】てがみ座『風紋〜青のはて2017〜』

先週の日曜、てがみ座「風紋〜青のはて〜」千秋楽を観に行ってきました。

 

とてもよかった!!

感想をここに書こうと思ってはいたんですが、良さを言葉でどう伝えるかに悩んではや1週間あまり。

 

そこで、参考にしちゃえと感想ツイートのまとめを見ました。

https://togetter.com/li/1170303

てがみ座『風紋〜青のはて2017〜』感想まとめ

 

おお〜!

素敵な詩のような感想がたくさん!

この語彙力!!

これ見たら、自分がいくら言葉で感想述べてもなんか小っせくなるなあと思ってしまいました。

 

どうすっぺかなあと思ったので、

本当に演劇すげえ!不思議!って思った瞬間のことを書こうと思います。

 

 

ラストのシーン。病で亡くなる2ヶ月前の宮沢賢治が、旅の途中で倒れたために数日間お世話になった、岩手の仙人峠の駅舎兼旅宿を出ます。

 

賢治が出ていき、舞台上に誰もいなくなります。

しばらくの間のあと、

「宮沢さん、宮沢さん!忘れ物!」と言って、賢治を看病した宿の女将が、賢治の童話集を持って出て来ます。

そして賢治が去った方へ行き、しばらく探しますが、見つからず、童話集を見つめて、宿に戻ります。

 

これ!

たったこれだけ!

たったこれだけなのになぜか、なぜかここで涙が溢れました!

 

他の場面にも、この物語のメッセージとか心を打つセリフとか周辺の人々のストーリーとかたくさんあったんです。

このラストで、それら自分の頭に残っていたこの物語の感情が一気に押し寄せてくる感覚でした。

 

たぶん、賢治が去ったところで舞台が終わってもよかった。

もしくは後日談みたいなのが語られて終幕でもよかった。

もしくは駅舎の元どおりの生活を見せてもよかった。

 

でも台本にするとたった5.6行のこのラスト。

なんてことない普通の仕草が、ものすごく心を打ちました。

 

いやあ、本当に不思議な感覚でした。

てがみ座、次回公演は来年6月だそうです。

 

 

【今回の公演情報】

期間 2017/11/09 (木) ~ 2017/11/19 (日)
劇場
赤坂RED/THEATER
出演 福田温子、箱田暁史、石村みか、岸野健太、佐藤誓、瀬戸さおり、山田百次(劇団野の上/青年団リンクホエイ)、実近順次、峰﨑亮介、神保有輝美(劇団民藝
脚本 長田 育恵
演出 田中 圭介
料金
前売:4,200円
当日:4,500円
25歳以下:3,000円(前売のみ取扱い/入場時身分証提示)
サイト
http://tegamiza.net/take18/

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。